見ててあげて

久し振りの新幹線。

途中から通路はさんでお隣に2歳半くらいの女の子とおかぁさんが乗ってきました。女の子はしきりに楽しかったねぇ、なんとかちゃんまた会いたいねぇとかわいい声でおかぁさんに話しかけます。

おかぁさんもハキハキとホンマやねぇ、よかったなぁ、と応えます。いい感じだわ、と少々お声が大きめなのは気になりつつも、ほのぼの親子につい、口元が緩んでしまいます。

旅のお供といえばお弁当^^さっき朝ごはん食べたばっかりやん、とか言われながらも焼きおにぎりを食べ始めた女の子。

手がネトネトするのが気になるのでしょうね、一口食べては机に置いて、手をシート辺りにすりすりっと・・・・・

おかぁさん、目ざとく見つけて「アカン!!そこでふいたらアカンやろ。これでちゃんと拭きなさい。」と、お手拭を渡します。

おかぁさんは、マンガを読み始めました。

女の子はおとなしくおにぎりを一口食べては、また手をスリスリしそうに・・・・・なるのをまた目ざとく見つけて「これで拭きや、っていってるでしょ!!」とピシャリ。

あまりにもの素早さにおののきつつ、私も気になって女の子を見てるとですね、ちゃんとね一口食べて、おにぎり置いて、指先をちゃんとお手拭でつまむようにして拭いて、それでもなんだかすっきりしないんでしょうね、手がシート辺りに行くんです。

そしたら、またおかぁさん、マンガ読んでるはずなのに「また!!アカンゆうてるやろ!!」って怒るんです。

「ちゃんと、拭いてたよね、おばちゃん見てたよ。上手にできてたよ。」って言ってあげたいのをぐっと飲み込む私。。。。。

「アカン!!」という言葉の前に「ちゃんと出来たやん。おりこうやったねぇ。」って一言言ってもらえたら、女の子はもっと次は上手におててを丁寧に拭いたと思うんですよ。

おかぁさん、見ててあげてよ、と心の中で何度も言いたくなる私は、ただのおせっかいおばさん。

でもね、やっぱりね、せっかくの二人旅。マンガは子どもが寝てしまったら読めばいいじゃないですか。乗り物では子どもって大抵寝るんですから。

外の風景や、せっかく買ったおにぎりのことや、楽しかった思い出を語り合えるのはやっぱり新幹線ならではの貴重な時間。

おせっかいおばさんは、女の子にニコッと笑いかけて、心の中で「おりこうさん^^」って言いながら新大阪で降りるのが精いっぱいでした。

先に先に言葉で教え、制限するのではなく、見てやって、待ってやって、少しずつ少しずつの繰り返しを、おかぁさんのほうが根気よく付き合ってあげて欲しいなぁ、と我が身を振り返り反省も込めてそう思う、おせっかいおばさんチーフでした。








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