新幹線にて
昨日のオーディションは大阪で。駅はいつも以上の賑わいでした。 なんと言っても夏休みですから、あちこちで子どもを見かけます。 新幹線の中も普段とは違った雰囲気です。 私の席から通路を挟んで斜めお隣は、両親と男の子三人の家族連れ。 三人は夢中で黙々とゲームをしています。お母さんは爆睡状態。旅行の準備や何やでお疲れなのね・・・・ と思いながらも、黙りこくって三人がゲームをしている姿はなんだか不気味といっては失礼ですが、異様な感じがしました。 やっぱり旅にはトランプでしょう!! と思う私は時代遅れでしょうか。 腕白盛りの男の子三人を静かに、しかも退屈しないよう車中で過ごさせるのは大変だなのはよ~くわかります。 でもだからといってゲームを与えてしまうのは、親の完全なる手抜きというか、楽をしすぎだと思うのです。 こんな機会だからこそ、景色を楽しんだり、トンネルの数当てごっこをしたり、駅名を言い合ったり、トランプをしたり・・・・ 自分たちの手を使ってできる遊びもたくさんありますよ。 我が家では外食をしたときなかなか順番が来なかったり、料理が出てこないときは必ず指遊びを全員でします。 両手を広げて右手親指から1として順番に2、3、・・左親指が10と決めます。 一本ずつ好きな指を曲げていきます。前の人より大きい数を言わなくてはいけません。 10を言われた次の人は一回飛ばされます。最初にぜんぶ指が曲がってぐうの状態になった人の勝ち。 他にも親指2本で遊べるものもあります。 車の中ではしりとりか、次の10台目は何色の車か当てるごっこ。 もちろん寝ることもあるし、いつもいつも相手を常にしてやっているわけではありませんよ。 でもゲームにおもりをさせることだけは私は嫌なんです。 きっと彼らは旅館に着いても、せっかくの家族の特別な時間をいつものゲームで埋めてしまうのだろうなぁ、と思うのです。 それらを与えてしまった、持ってくることを認めてしまった親は「もう、そんなゲームは止めなさい!」なんて叱ったりするんだろうなぁ、と思うのです。 どっちもが可哀想、だと思いませんか。