喪中はがきの頃
郵便ポストに届くものが、本当に少なくなって、DM類とか無料カタログとか、紙媒体が激減で手書きのものは、もっと激減の世の中になりました。 それでも、今の時期になるとポストを開けるとハガキが届いている日があります。 薄墨色のハガキは、喪中はがきです。 よくよく読まないと、どちらサイドの親御さんなのか、祖父母に当たる人なのか、一瞬分かりにくいことも多々ありますが いずれにしても、喪中はがきで知ることの方が、コロナでより一層増えて、それこそそれがスタンダートになってきましたから 「知らなかった」が9割9分近くですよね。 それでもやっぱり、手を合わせたかったり、かける言葉は見つからないにしても、何かしら気持ちは伝えたい・・・・ って思うのが、私達人間の持つ心だと思うのですが それでも、どう伝えるのか表すのか、本当に難しい世の中。 何かを送ると、かえって手間をかけさせることになるとか、ぶっちゃけ、出費を強要することにもなりかねないわけで、 でも、自分の親の時にわざわざ来てくれたしな、とか、お世話になったことをちゃんとその次の世代にも伝えておきたいよな、とか NHKのファミリーヒストリーならどこまでも追いかけてくれますが、一般人はそうはいかないので、色んなもの 記憶が、歴史が、物語が途切れたり、知らずに過ぎてしまう切なさは 喪中はがきが届くと、いつも考えてしまいます。 そして、私ももうすぐ父の命日です。ドングリだらけのお墓をきれいにしに行かなくちゃな~、と思う、もう初冬です。