クレーム

クレームというものは、話している最中は正直お互い気持ちのよいものではありません。

でも、お互い言うべきことを言って、クレームが認められる認められないは別にしても、話が終わるとやっぱりよかったな、と思えます。
今回はクレームを受けるほうではなく言うほうの立場でした。
私たちは制服を作っているわけですが、制服を作るための生地は生地メーカーさんから買うわけです。
こんなものがいいと、一から作ってもらうこともあれば一般に流通しているものの中から選ぶこともあったり色々です。
その生地に問題があったり、不具合があればもちろんクレームとして問題提起していかなくてはいけません。
今回はブラウスの生地に飛び込みと業界で言われている、小さな汚れと、糸と糸をつなぎ合わせた時に出る筋がかなりあったのです。
真っ白い生地の中に突然青い2ミリほどの筋が入ったり、赤い点があったり茶色い汚れがあったり。
ほんの小さなものなのです。一ミリにも満たないものもありました。
検品されてちゃんと生地メーカーさんでは商品と認められた生地なのです。
「エ~、このくらいはいいんじゃないの。」
と言う人もいましたし、言われれば分かる、といったものもいくつもありました。
生地メーカーさんはこれはどうしても起こりうる現象なんです。
と何度も現場の手順や基準を説明してくださいました。
でもやっぱり、お客様のかけがえのない一枚に例え小さな点であっても汚れは許されません。
この汚れや織りキズのことは、現場の縫製の人が一番に目ざとく見つけて、すぐに連絡をくれました。
それだけみんなの中に高級なよいものを作っている、という自覚があるからだと嬉しく思いました。
今現在はそういう汚れやキズの部分をよけながら、(実際かなりのロスが出てしまいますが・・・)縫ってもらっています。
で、結果一度工場に行って検査を一緒に立ち会って見る事になりました。
ゆっくり生地が流れていくのをじ~っと目で見ていくそうです。
「だいたい一反が三時間ぐらいですから。」
ヒエ~!!でもこれまた勉強。一般的にはまず足を踏み入れることのない染工場。
楽しみでもあります。

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