冬ごもり

ようやく日中も寒さを感じるようになりました。

鉄筋で空調の効いた建物の中にいると、夏は寒さを、冬は暑さを感じる、おかしな現象が起こります。
でも自然の中にいると、寒いものは寒い!!
週末、福山のずっと奥、上下町というところに行って来ました。例年ならもっと木々が赤や黄色に染まっているのでしょうけれど、一部が赤くなっているくらいでした。
とはいえ、空気は澄みきって、風は冷たく、田んぼはきれいに稲が刈り取られてすっかり晩秋の景色になっていました。
真っ赤な紅葉の木を見つけ、主人が「真っ赤だな~・・・」
と口ずさむと、全員が続けて「真っ赤だな~、つた~の葉っぱも真っ赤だな~」
末っ子も知っていたので、主人が驚いて「お前も知っとるんか!」
と聞かれ、とても自慢げに「うん!」
と、みんなで合唱しました。母はアルトの部分を歌ったら、末っ子は思いきりつられて、なんだか自分で不思議な感覚だったのでしょうね、あれぇという顔をしながら歌っていました。
カマキリの死骸があったり、動きの鈍い蛙があちこちにいたり、栗がたくさん落ちているけれど全部空っぽで、もう冬が近いねぇ、とあちこち散策しました。
そんな中、蛙の冬眠している姿を発見!!
私自身も蛙の冬眠なんて、初めて見ましたが、丁度自分の大きさにぴったりの木の隙間で、うっとりと目をつむっていたのです。
生き物たちはみんな、来る寒さに向けて、冬ごもりの準備を着々と進めているようです。
現代の人間は、暮らしの中の季節を見失いがちですが、今回はしっかりと、目と肌で季節を感じることができた、楽しく穏やかなひと時でした。

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