歯の行方

昨夜、寝る前
「手紙書いた?」姉
「あ、わすれた!」弟

数年前、図書館で借りたある本に、抜けた歯を枕の下に入れておくとフェアリーさんという妖精が持って帰り、その代わりに銀貨を一枚置いていってくれる、という外国のお話がありました。
娘は「私もしてみよーっと!」と、うれしげに枕の下に歯を。
そんな姿に私も可愛いなあと、銀貨はないので100円玉をひとつ。
その次の歯は手紙と一緒に枕の下へ。
「フェアリーさん、サインをください」
私も困ったなあと思いつつ適当にサインをしゅしゅっと。もちろん100円玉も。
次の歯の時は、さらにリクエストが。
「友だちのぶんもサインをください。なにを食べているんですか。どこに住んでいるんですか」などなど
とエスカレートしている今、弟にも手紙を書くよう、アドバイスしたようなのです。
「早く寝なさいよー!」
と声をかけつつ私のほうが先に沈没。はっと目を覚まして枕の下に手を入れると・・・・
ありました。
一枚は慣れないカタカナまじりで、「フェアリーさん さいんをください。」
もう一枚は姉の字で「本当の名まえはなんですか。正しきな住所はどこですか」
サインはもう忘れてしまったので、また適当にしゅしゅっと。それと100円玉。
朝起きて一番に
「あれ~、姉ちゃんのとサインが違う!」
ちゃんと、とってあったのですねぇ。
「フェアリーさんもいろいろいるんだね、きっと。」
ちょっと冷や汗の場面でした。
というわけで、娘のとは別に新たに小さな歯が、フィルムケースでカラカラいっております。

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