○○ちゃんのお母さん

○○ちゃんのお母さんと呼ばれるようになって9年

ずいぶん前のことですが、女優の大竹しのぶさんがあるエッセイで、○〇ちゃんのお母さんと呼ばれることに何も抵抗を感じなくなっている自分にハタと気が付き、私大竹しのぶというものがどこにいるのか、このままでいいのかすごく不安になった。

というようなことを書いておられたことがありました。

私自身は〇〇ちゃんのお母さんと呼ばれることに抵抗もないし、それはそれでいいと思っています。確かに〇○ちゃんのお母さんであり、大事な私の一部でもあるから。
でも多分それは今の私は仕事をしていて、社会とのつながりを感じたり、他者との接点があるからそう思えるのであって、専業主婦であったり、育児休暇中である人は、自分というものの存在のあり方に疑問をもったり不安になったりすることが、確かにあると思います。
我が家の末っ子は幼稚園に通っているので、まわりには現在専業主婦中の○○ちゃんのお母さんが沢山います。
三人も子どもがいれば、役員の仕事を引き受けることを避けられません。
こじんまりとしたカトリック系の幼稚園ですので、お母さん方が集まることが多いのですが、毎年クラスごとに手作りの作品を作り、バザーで販売するというのがあります。
3回ほどクラスで集まって針仕事をするのですが、その時も
「はじめまして、○○の母です。」
という紹介にどうしてもなってしまい、こちらも
「あー〇〇ちゃんのお母さんね」
と心のにインプットしてしまいます。
そこで私は2回目の集まりのとき提案したのです。
「今日は、したの名前で呼び合いましょうよ」と。
紙を渡して名前を書いて、胸につけてもらいました。
するとみんななんて素敵な名前!!!
エー、どう読むんですか?だれがつけたんです?字が一緒ですね!やっぱり20代の人は子がつかないのねえ、などなど
盛り上がったこと。盛り上がったこと。
するといつもなら子どもの話や幼稚園の話題になるのに、自然と自分自身の子どもの頃の話や、学生時代の話が出てきて、またまた大盛り上がり。
〇〇ちゃんのお母さんではない、その人自身がそこにいたのです。
みんな〇〇ちゃんのお母さんになるまでにいろんなことがあったわけです。
そうこうしていると、スチュワーデス、先生、看護師に薬剤師。丸の内のOLさんもいればバレリーナも帰国子女と呼ばれる人もいるわ、いるわ。中には昔は悪かったんですって人も!?
みーんなただの〇〇ちゃんのお母さんではなく、けっこうスゴイ人たちの集団だったりするのです。
今、主婦経験を活かした仕事というものが脚光を浴びています。
「第三次女性雇用の波」
先日の新聞で大きく取り上げられていました。
女性を意識した商品開発に女性を積極的に採用し、女性の感性や視点を活かしていく企業が増えてきているというのです。
「35歳主婦、子あり」
がキャリアになる!という記事も見つけました。
たとえばリフォーム。
主婦の経験や観点を活かして営業力をアップさせたり、新企画やアイディアが次々登場して、お客様にも喜ばれているとか。
主婦が活躍している事例が確実に増えてきているそうです。
一歩お先に私は〇〇ちゃんのお母さんと、チーフという仕事を持って、外とのつながりを広げ始めましたが、あと数年すればきっと私の周りの〇〇ちゃんのお母さんがもっとスゴイ人になっていたりするのではと、ひそかに楽しみにも、いや負けていられないぞとも思っています。
世界の働く〇〇ちゃんのお母さんと共に、あんなこと、こんなこと、つらつらと書き綴っていくなかで、何か新しい発見や出会いがあったらいいなあ。そして私が私である証が残せるといいなあ・・・と思っています。
初回、長すぎたので明日からは手短に・・・
またご訪問くださいませ。

コメント

  1. こんにちは!!
    早速お邪魔しました。
    「00ちゃんのお母さん」・・でもその時の一番大切な呼び方なのかも知れませんね。つかの間の優しいお母さんの名前ですから・・。子離れをするととても懐かしくもほっとする名前ですよね。
    私は派遣司会者と言う身で多くの葬儀社様そして担当者の方に接する機会が多く、こんな事を聞いた事があります。その方は気さくに話しかける事で喪主様の心が安らげばと思い「お祖母ちゃん・・」「お祖母ちゃん」と幾度も会話の際にこの呼び方をされていたそうです。何度もそう呼ばれていた喪主様はこの言葉に限界が!「私はあなたのお祖母ちゃんではない!」と・・。
    言葉って難しいものですね。
    私は今「おばちゃん」と声をかけられたら???もうこの呼び方には遠のいているものですから・・?
    女性はいつまでもやはり名前で呼んでいただきたいと願っているのでしょうね。
    妻として、母として、そしてなによりも一人の人生でもあるのですから。
    チーフ様、子育て奮闘されながらも働く女性の明日のために今日という日を頑張って生きて下さいね。これからも訪問させていただきます。
    チーフ様の<つら・つら・と>発信おめでとうございます!

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  2. 早速のご訪問ありがとうございました。
    おっしゃられるとおり、気長に、そして気負わず、を心で唱えながら・・・
    でもそれでいて、何かを自分自身に課していと、進歩はないですから、やっぱり頑張らなくちゃいけませんね。
    まずは新しい一歩を踏み出せたこと、そして記念すべき第一号にhayu様が訪問くださったこと、感謝の気持ちでいっぱいです。
    ありがとうございました。

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  3. ブログ発信おめでとうございます!
    人生の先輩方のコラムやブログから毎日たくさん勉強させていただいております。
    私もこれから出産・育児をしていく身。(いつになるかはわかりませんが・・・。)
    よろしくお願いいたしますね。

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  4. ありがとうございます!
    ひらくと、誰かが訪問してくださっている。
    ワクワク、でもドキドキです。
    本当に人との繋がりは不思議なものですね。
    感謝せずにはいられません。
    どうぞこれからもよろしくお願いいたします。
    くれぐれも皆々様お身体大切に!!
    出来れば早く出産、育児の相談に乗らせてくださいね!

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  5. こんにちは!いよいよ、ブログ発信ですね。おめでとうございます♪
    毎日の楽しみがまたひとつ増えました!
    私も、幼稚園から高校まで、全てのPTA活動に両足つっこんでまいりました。幼稚園の母の会の会長も承り、そこらへんで会うお母さん方には、みんなとりあえず挨拶をしてにこやかな笑顔をふりまいていた、懐かしい日々を思い出しました。
    私は偏屈者でしたので、自己紹介は決して「OOの母です。」とは言いませんでした。私は私!なあ~んてね。(笑)
    また、いろいろなお話を楽しみにしています。

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