不協和音

「僕はね、ワザと子どもたちをね、ぐちゃぐちゃにするんですよ。

いろんなものを出させてね、泣く子もいたり怒る子もいたり、もうぐっちゃぐちゃになってどろっどろするんですけど、それでも子どもたちは出すものを出したらね、彼らなりに何とかしようと思うんですよ。

そして、なんとかするんですよ、子どもって。そしたらね、音が変わるんです。

そりゃぁいい音になるんですよ!だから、心の中でもっとやれやれ~~!!って顔は怖そうにしてますけどね、実は笑いながら見てるんです。」

そんなお話をこの春定年退職された娘の吹奏楽部の顧問の先生が保護者に話してくださったことがあります。

長男君のクラブでも何やら不協和音が響いている節があるようです。

お前ら、仲良しこよしじゃ、いけんのんよぉ!!言うことちゃんと言えやぁ!!!

と言われたそうです。

おそらく娘の顧問の先生と、言い方は違えど^^;同じことをさせようとしておられるのだと思います。

出したいことを出したいように出せば、不協和音になるに決まっています。

でも、出した音を聞かなければ合わせる音を見つけられません。音を見つけてもどのくらいどうやって響かせればいいのか、これもまた出してみなければわかりません。

そうやって、出し合って聴きあって響かせていくうちに、きっと素敵な和音になることでしょう。

一年生大会まであと1ヶ月。

今のこのぐちゃぐちゃが、きっといい結果につながることでしょう。

内心ドキドキヒヤヒヤするけれど、見てもいない親が誰かを批判するのが一番よくない。

ブツブツ言うのを聞きつつ、受けつつ、流しつつ、親は黙ってド~ンと構えたように見せておいて、見守るだけです。



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