燃える生命

週末は末っ子ちゃんの運動会。

応援団が名物なのよ、という話はあちこちから聞いておりましたが、開会式から閉会式まで常に先頭に立ってみんなを引っ張りながら、素晴らしいパフォーマンスを次々と披露してくれました。

全身を使って、指先まで全神経を集中させて、若さあふれる動きに、溢れんばかりのパワーとみなぎる生命力を感じずにはいられません。

きらきらと輝く彼らを見ながら、この子たちは明日が来ないかもしれなんてことなんて疑うこともなく、明日を信じ、真っ直ぐに未来を見つめているんだよなぁ、青春だなぁ、羨ましいくらいにきれいだなぁ、眩しいなぁ、とぼんやりとそんなことを思っていたとき

携帯が鳴りました。訃報を知らせる電話でした。

娘の3歳から今でもずっと続く、よき友よきライバルのお父さんの突然の死。お母さんともつい先週末講演会と総会でぺらぺらとおしゃべりをして、またね、といったその深夜の出来事。

夕方、「きっと泣いている姿を見られたくないような気がする」 そういって、娘は行くのをためらっていました。

「そうだね、そうかもしれないね。でもね、もしかしたら友達にしか見せれない顔もあるかもしれないよ。母さんの経験だけどね。友達の顔を見て、あぁきてくれてる、ってどこか嬉しかったりすることもあるよ。」

ご住職が、命をロウソクに例えてお話をしてくださいました。

「いつか必ず限りがある命。最後まで燃え尽きることができるのが何よりだけれど、その炎はふとした風でもフッと消えてしまう、実は儚いもの。
残念ながらお父さんは、これからは身をもって助けることはかなわないけれど、御仏様になって、今度は決して消えることのない炎できっと二人のお嬢さんの足元を、ずっとずっと照らし見守り続けてくださいますよ。」と。

激しく燃える生命と、ふっつりと静かに消えた生命とを目の当たりにして、改めて自分のこと、子どもたちのこと、今は亡き親のこと、命について考えさせられました。。。。。。

娘をはじめ同級生の友人たちも、きっといろいろなことを感じ考え、それぞれの心に刻んだことと思います。

「来てくれてよかった~!!ずっと会いたかったんじゃ!」

友達はそう言って笑ってくれました。お母さんは、「あ~、やっと笑顔が見れた。ありがとう。」と言ってくださいました。

今はどうしようもなく辛くて、どうしていいか判らなくて、不安と悲しみとでいっぱいだよね。でも、きっとね、おばちゃんも18の時お母さんを亡くしたから、ちょっとだけわかるんだよ、

いつかね、必ずくるから。お父さんが、ちょっと人より早く天国へ行ってしまったのは、やっぱり意味があったんだなって思える時が。

そばにいて、本当に見守ってくれているんだな、って感じられる時がくるから。

大丈夫だからね。って、心の中で語りかけた夜でした。













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