お中元の時期に想うこと・・・

盆と暮れのご挨拶、お中元とお歳暮は、子どものころはもっと盛んで、重たいお酒は酒屋さんが持ってこられていたように思い出していますが、ご本人が直々に、というのが普通だったような記憶があります。

そういう様子を奥からこそっと見ながら、大人の何度も頭を下げる姿や、言葉遣いをフムフム聞きながら

姉や従姉妹とよく、お中元ごっこもしていたような記憶があります^^;

「いつもいつも大変お世話になっておりますぅ。珍しくもないもので恐縮ですけど、お一つ召し上がってください。」

「まぁまぁ、いつもご丁寧にありがとうございます。好物なので喜びますぅ。お気遣いいつもすみませんねぇ。高いところまで上がってきてくださって、まぁ、お茶でも召し上がっていってくださいな。」

「いえいえ、結構ですよ、すぐに帰りますから。」
「まぁ、そうおっしゃらずに、どうぞどうぞ。」
「そうですか、恐れ入りますねぇ。」

そういう会話を、従姉妹と1オクターブ高い声で繰り広げながら、麦茶をお客様用のグラスに注いでは、大人の会話の真似事の続きを楽しむ、というような。。。。。懐かしい。。。

お酒だったら、え~、またお酒・・・・と愚痴り、お菓子だったらやった~!!も束の間、

「いつもお世話になってる〇〇さんところに持っていってあげてちょうだい。 頂き物ですけど、よかったらどうぞ、っていうのよ。」なんてね。

当時はジュースのお中元といえば、カルピスぐらいでしたから、カルピスを下さる人はなんていい人だ!!と子どもには大いに株が上がったものです。

そのカルピスをよそへ持っていくように言われた日には、親を恨みもしましたが^^;でもそうやって実はいろんなコミュニケーションの取り方を学んでいたのだな、と思います。

会社にもお中元のお届けものがこの時期ありますが、宅配便の方が持ってこられて、定型の礼状のハガキを打ち出して・・・・・

いろんな手間ひまを、人が請け負ってくれるようになった分、生まれた仕事も仕組みも確かに有りますが、失ったものも少なくないのかもしれません、、、ね。





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