我慢比べ

おそろしく暑い毎日ですが、そんな中で熱い試合をまたまた行っておりました。

地域の球技大会で優勝できたおかげで、他の地域でこれまた優勝したチームさんに本番の大会を前に練習試合をしませんか、と誘われて近隣の3チームが集まることに。

この練習試合の前日に、連合チームの練習試合もあったのですが、あろうことかエースピッチャーが腕の筋が痛いと・・・・・こんなことは初めてです。

連合チームのエースピッチャーは、この地域の期間限定即席チーム(1年生から6年生まで全部で13名)でももちろんエースピッチャーなわけで、つまりはみんな彼におんぶに抱っこ、の部分も多々あるのが事実。

そんな彼が投げられない!!ということで、悩んで悩んで地域の期間限定即席チーム監督(あ、ちなみにうちのだんな様です^^;)が指名したのはセカンドの4年生。

連合チームにも入っている彼なので、試合のことなどはよく頭には入っているとはいえ、ピッチャーは初めて!

もう一人、剛速球を投げる6年生がいるのですが、それを受けられるキャッチャーがいない^^;末っ子ちゃんなら受けられるが、彼がショートから抜けるのもかなり厳しい^^;

来年以降のことも考えて、そしてみんながいろんな意味で気がつき、学び、乗り越えなきゃいけない課題のことも考えて、監督は彼を指名しましたが・・・・・・

やっぱりね、投げても投げてもボールが続いたり、後ろにそれたり、打ち取ってもみんながポロリしたり・・・・・・・アウト3つが遠い遠い。。。。。。。

我慢です、じっと我慢です。

剛速球を投げられる6年生も、上下左右に反れる球を必死にミットで受けながら、いつもなら投げつけてしまいたい言葉をグッとこらえて呑んでいました。

彼のお母さんも、深呼吸して!落ち着いて!というこの二つの言葉だけを叫びながら、あとの言葉は必死に呑み込んでいました。祈っていました。

監督は、代えようか、代えまいか、今か、ここか、と自問自答しながら、それでも彼にはここを乗り越えて欲しいと、堪えて堪えて、チーム全員に発破をかけておりました。

そして何より初ピッチャーの彼は、もちろんたくさん点は取られましたけど、本当にもうストライクは入らないんじゃないか、というところを踏ん張って踏ん張って見事乗り越えて、2試合を最後まで投げきりました!!

エースピッチャーがいてくれるおかげで、今まで考えもしなかったこと、動きもしなかったこと、見もしなかったことが、沢山沢山あったことに、みんな初めて気がついたと思います。

少しずつみんなの動きもよくなり始めました。グローブには入らないけど、球のところまで追いつこうと必死に走ってました。カバーに行く、ということの意味もようやくわかったのではないでしょうか。

本大会を前に、本当にいい意味での練習試合になりました。

夜、初ピッチャーの彼のお母さんに、「疲れたでしょう、なんか彼、言ってましたか?」と尋ねると

「それがね、私もどうだったのかズバリも聞けないし、遠巻きにそれとなく聞いたらね、
 あ~、なんか、今日は楽しかった~、ですって!!」

と、とても嬉しそうに笑いながら教えてくださいました!

う~ん、子どもってすごい!^^! 子どもってステキ!^^!

さ、来週の日曜日の公式の大会でこの地域の期間限定即席チームは解散です。うちのチーム、練習の時、子どもの数よりお父さんの数のほうが多いときもありましたからねぇ。

親達の方が燃え尽き症候群にならなきゃいいけど^^;


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