父の引越し

昨日85歳になった父が、明後日85年ずっと過ごしてきた家から初めて引越しをします。

幸いなことに、体のどこが不自由になったとか、誰かの介助がないと過ごせなくなった、というわけではありませんが
やはりどうしても衰えていく体力と、日々の生活の利便性などを考えて
生まれて初めての引越しです。
母が亡くなってもう24年。姉が亡くなって15年。
一緒に暮らしていた孫も社会人と来年は大学生。
車はどうやっても上がれない、狭くて急な坂の上の男世帯暮らし。
自宅から車で5分ほどのところに出来たシルバー向けマンションに移ることに決めたのですが
やっぱりそれは、いい決断だったのかどうなのか、本人にも私にもまだわかりません。
離れて暮らす娘としては、安心な面も大きいのですが、本当はどうなんだろうと
もっと他のやり方があったのかもしれないとか
私の楽さとか安心とかを結局優先させてしまったのではないだろうかとか
正直、間際になればなるほど揺れてしまいます。
「もし合わなかったらさ、近いんだし、部屋もそのままにしておくんだから、すぐに帰ってくればいいよ。」
と、何かと落ち着かない父に電話口で何度も言いながら、自分にもそう言い聞かせている、そんな感じです。
でも、もしかしたら1週間後、やっぱりよかったねぇ~と、いい顔をした父の姿を見られるかもしれません。
そうであって欲しいのですが・・・・・・・やっぱり揺れる私です。

コメント

  1. となりのトトロン2012年2月14日 19:22

    避けて通れないこの問題。問題というのも変な話ですが(汗)。心配のないように同居できれば一番よいのですが それはそれでお互いに不便さが付きまとい のちのち問題も発生してきます。親は親で納得してるけど、私たちは背に腹は・・・の究極の選択を迫られたようで 一時、落ち込み自責の念に縛られ本当に辛いときもありました。でもね、自分を重ねて考えても子供にしんどい事はさせたくないと思うでしょ、親は、子供が幸せな様子を感じることができたら それが一番の幸せなのかしらと思うときがあります。私とて我が子が悩んでると感じたら食欲が落ちますもの・・・(本当よ)。甘えなのかもしれませんが・・・・。お互いがこれが一番とは思ってなくても納得して その中からまた嬉しくなることを見つけて生活して行く。これしかないでしょね(^^v
    お父様の気持ちを思いやれるあなたです。お父様は幸せだと思いますよ。

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  2. そうですね、そうですね・・・・・ありがとうございます。
    ひとつひとつ言葉を選ぶデリケートなことですけど、でもやっぱりなんといっても親子のことですもんね。いいところも悪いところも、甘えもわがままも、すべていろんなことひっくるめて、受け入れられる、親子なんですもんね。
    老いる、ということを考えもしなかった若かりし頃があったわけですが^^;やっぱり何事も順番なんだなぁと、人間なんてやっぱりそうならないと気付けない事やわからないことだらけだなぁって。
    勝手がちがうけぇ疲れるのぉとか言ってみたり、お風呂が寒うないけぇええわ、と言ってみたり。ま、そうこうしながら言い合いながら、少しずつです。

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