これくらい、どのくらい?

このくらいのキズは不良品とするか否か????

誰だって不良品を買いたくありません。
機能を果たしていなかったり、表示の嘘はもちろん許されませんけど、ほんのちょっとした糸と糸の隙間に挟まっている小さな黒い点。
糸と糸を結んだところに出来やすい、ちっちゃなこぶのような糸節と呼ばれるもの。
そういったものをどうするか、ずっと工場とも生地メーカーさんとも企画とでも行ったり来たりする問題。
綿そのものは自然に出来ているいわゆる植物ですから、どうしても汚れやゴミが100%完全には除去できないので、大なり小なりそのまま生地になって汚れのように見えるのだそうです。
白い生地だとそれが顕著に現れてしまう・・・・
もちろんそれがひどいものはB反C反となって市場に出るわけではなく
生地メーカーさんで合格となったものが納品されるわけですから、そこでOKとされた生地ならばもちろん使えばいいのですが
でもそれでも時々、これはダメでしょう、という部分も出てきます。
でもそうするとこっちはどうなの?これがダメならこれもでしょう。これがいいならこれもいいじゃん!
となってきて・・・・・基準を決めても心理も見る人の感覚もそれぞれあります。
こちらにとってはたくさんの中の一枚でも、お客様にとっては一枚の中の一枚。
よりよいものを、と常に掲げているのですから、どんどん厳しくなると、使えないものがたくさん出てきてしまいます。
今日もそのダメっと、はねられてしまってお洋服になれなかった各パーツがどっさりと。
確かに微妙なものが多いんです。気がつかない人のほうが多いと思います。
だいたいが、どこどこ?ここに印ついてるけど・・・・・あ、あ、これね。
なるほど、そういわれれば、ってものが多数ですけど、縫い場のところでは一枚一枚何センチの距離のところですごい集中力で見つめて縫っているわけですからね、
すぐに見つけちゃうんです。
ん・・・・・???と少しでも疑問符の残るものを出すわけには行きません。で、はねられてはねられたものがまとめられ、企画にこうやって届くんです。
でも、このお洋服になれなかった袖や身頃やカフスや襟のカットされたパーツを見ると
とってももったいなく、かわいそうに思えるのです。
ワケあり商品とかいってよくバーゲンとかもありますけど、ちょっとキズがあるんですけど、その分少しでもお安くなれば
そのほうがありがたいわ!って思われる方だっていらっしゃると思います。
リミットという会社は安売りをしない。どのお客様にも同じ条件で取引をするということを徹底してきた会社です。
そして、リフィンというブランドのイメージを高める努力をずっとしてきました。
たとえ小さいから、といってキズのあるものをキズがありますけど、と売っていいのか・・・・
いや今のこんな社会状況だもの。お客様がもし望むなら、そんな売り方もあっても・・・・・
何よりもったいない、この生地たち・・・・・なんとか活かしてやる道はないものか・・・・
あぁ悩ましい。悩ましい。
そして気がつけばもう2月も終盤。おぉ、展示会のこともそろそろ具体化しなくちゃ!!
あ、展示会でちゃんと物を見てもらって説明をして、納得していただけた方にのみご購入していただくってこともありかしら!?ねぇ?

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