生地

「すぐなくなったりしないよね。」

展示会などでよく質問される言葉です。
いざ制服を決めたものの、一年後に追加しようと思ってももう作っていません、ということがよくあるとか。
ウチはすべて自社内で行っていますから、たとえ廃番になったとしても何番のこれこれが欲しい、という注文を受けたら、カタログにはすでになくても作ることができます。
でも、生地がなくなる、ということは多々あります。
生地は生地メーカーさんから買うわけですから、オリジナルで作ってもらっている生地以外だったら、生産を中止します。
なんてお達しが来るのです。
生地がないと服は作れません。
となると、どうするのか。
よそのメーカーさんにこれと同じものを作ってください、とお願いするのです。
でもやはり違うメーカーですからまったく同じもの!!にはなかなか仕上がらないのです。
微妙に色が違ったり、手触りが違ったり、凹凸の出方が違ったりストレッチのものだったら伸縮性の違いがあったり・・・・・
何とかできるだけ近づけたいものですから、もっとこう、ここをこう、といろいろ注文を出せば出すほど、どんどんかけ離れたりしてしまうことも。
私のこの目で見ても明らかに違うんだから、メーカーの専門の方ならこちらに送ってくる前に自分でも違う、とわかるんじゃないのかしら・・・・
と思ってしまう今日この頃。
で、時間ばかりがどんどんかかってお客様を待たせてしまうことも起こったりするのです。
今現在もそんな悩みを抱えています。
待たせてしまうということは、お客様にとっては大変失礼です。
でも、悪い納得のいかない商品をお届けすることもそれ以上に失礼なことです。
こんな内部事情を書いてしまって・・・・でも何事にも期限というものがあるわけで、メーカーが悪い、商社が悪い、企画が悪いなどとどこかのせいだけにすることはできません。
それぞれの精一杯が集まればまた違ってくるはず。
結局はお互いのパートナーシップというか信頼関係を築いていかないと、糸から始まる服作りの最終の商品に結びつかないように思うのです。
で、今の私に何ができるのか。
何からしていけばよいのか。
あぁ、バザーも近いし胃がキリキリする毎日です。

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