無声音生活

「そっかぁ、社会人かぁ~」

感慨深げにカルテを見ながらつぶやいていた女医さん。声が出なくなっちゃった娘が久し振りの耳鼻咽喉科にて、まじまじと娘のことを眺めておられたとか。

赤ちゃんの頃からお世話になってきましたからね~、先生も開業されて間もない頃でしたから、二十数年の年月を成長した娘を見ながら色々思い出してくださっていたようです。

で、声が出なくなったお嬢さん、声が出ないので口パクで説明をし、それをみんなで唱和させて、を繰り返しながら何とかしのいだとか^^;

「先生声がでんけんね。先生の口をよく見ててよ」という非常事態に、生徒たちも一生懸命聞き逃すまいと必死に口を見てくれて

その日はめちゃシーンとした、ある意味すごい集中力のいい時間だったとか。怪我の功名ってこういうこと!?ですかね。

ある子はあら、いつもより早く来たな、と思ったら

「先生、ごめんなさい。私たちがいい子にしてないから、先生がいっぱい注意しなくちゃいけなくて、声がでなくなっちゃったんでしょ」と、泣きそうな顔で言ってくれたり

保護者の方が「うちの子の相談に何度も付き合って下さって、随分負担になってしまったんじゃないですか。

先生の声が出なくなっちゃった、と親子でとても心配しています。お大事に」 と連絡帳に書いて下さったりで、

もうみんないい人過ぎる!!私の体調管理不足なだけなのに・・・・と娘大感激の連続です。

常日頃からの喋り過ぎ!と風邪のひきかけ、と重なっただけで子ども達のせいでは全くなく「みんなのせいじゃないよ、心配しないでね」と何度も無声音で言ったそうです。

いや、声でなくなるは、運動会前の幼稚園の先生とか、小学校の先生とかアルアルですよ。ホント。姉や叔母もちょくちょくやらかしてました。笑

とはいえ、誰かの代わり、はいないのですから体調管理、声の出し方、まだまだいろいろ学ばなくちゃいけませんね。


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