被災地にて

週末に、水害を受けた被災地に行ってきました。

高速を走らせて西に向かっていると、山のあちこちに、まるでナメクジが這ったような、茶色い土肌が目に入ってきます。

土砂が流れ落ちた跡です。

23年前、何度も使っていた高速の降り口を出ると、急に道路の色がアスファルト色ではなく、乾ききった土のサンドベージュ色で

車を進めると、大雨からもう3週間が過ぎたというのに、土砂が流れ込んだままでお堂の手前で止まった状態が目に飛び込んできて

赤い消防車があちこちに止まっているのが見えてきました。

お届けするものがあったのでようやく初めて行ったのですが、どんなにか疲れが溜まっているでしょうに、「暑い所ごくろうさんです、ありがとうございます」と

何度も笑顔で言いながら迎えてくださって、運ぶくらい私が運ぶつもりだったのですが、やはり女手の私を見かねて、大きなケースを運んでくださって

やはり何度も、お礼を言って下さるんです。いえいえ、こちらは毎日自分の布団で寝てクーラーの効いた部屋で仕事をして、すぐに駆けつけたわけでもなく、

申し訳ない気持ちに更になってしまったんですけど、「みんなに支えられているってことを、こんなにも感じたことはなかったし

それが判ったことは大きい。ホンマみんなに感謝なんよ」って。 飲食店をしている同級生夫婦が、笑顔でやっぱり私を迎えてくれて

わぁ、なんてステキで強くて、本物の笑顔なんだ～！！って私の方が元気と勇気をもらったようでした。

でもね、きっとね、頑張らなきゃ、やらなくちゃ、恩返ししなくちゃ、って皆さん気を張っておられるんだと思います。

それはそれは様々な喪失感を、それぞれに持っているわけですから、長い目で長いスパンで、自分にできることを自然な形でしていきたいなぁ、と思います。

現地に行くことだけが応援ではないですから、色々なサポートのカタチを全国のみんなですこしずつ、ね！

信じられない進行方向の台風もありました。全国におられる被災された方々のお手伝いを、他人ごとではなく、みんなで取り組めたらと強く思った週末でした。