さようなら

「よっちゃんは、私と結婚してよかったと、幸せだったと思ってます。」

泣きながら、笑いながら、私たちに語ってくださる奥様。
私が大学卒業後、初めて教壇に立ったときお世話になった同僚の先生と、最後のお別れがありました。
よく焼けた肌に、髪はそう多くはないのにロン毛、素足にサンダル、Tシャツ。
私の身の回りにはあまりいなかったタイプの^^;おおよそ教師とは誰も思わない^^;
型破りな先生でした。
「ご苦労さん、今日は、よ~張りあっとったねぇ~!!」
言う事をきかない、やんちゃな工業科、電気科の生徒たちをなだめたりすかしたり、声を張り上げたりおだてたり
私なりに必死に立ち向かっていた、あの頃あの時、音楽室は社会科準備室の隣で一緒の部屋だったのですが
決して手を差し伸べてくださることはなかったですけれど、ちゃんと見ていてくださっているという安心感がいつもありました。
直接ではなく間接的に、私と生徒との間を繋げてくださることも多々あったと、今になって気がついたりしています。
大好きな版画を本格的にやりたいと、定年を待たずに退職され、ニューヨークでも個展を開き、いつものようにアトリエに行ってくると
家を出たきり、大好きなアトリエで一人静かに天国にふらりと行ってしまわれました。
入り口に飾ってあった版画は
結婚祝いにといただいたあの頃とはずいぶん雰囲気が変わっていて、
本当に力強く、『大地賛頌』という四文字がパッと頭に浮かびました。もう説明はしていただけないけれど、
先生、私のこの浮かんだ四文字、結構ズバリ、じゃないですか!?
先生、天国で、存分に作品を増やしていってくださいね!!
先生、さようなら。。。。。ありがとうございました。。。。

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