おねえちゃん

今日は姉の十三回忌です。

八つも年上の姉は、ほんとうにおねえちゃん、という感じで、ぬいぐるみを作ってくれたり、ベストを編んでくれたり、
男の子から来た年賀状をうまく隠してくれて、こっそり私に渡してくれたり
どこどこのピザとコーヒーががおいしいから、高校生になったら行ってご覧なんて教えてくれたり、
お姉ちゃんのピアノに合わせて、三姉妹でパートに分かれて合唱したり
日曜日にしていた家族対抗歌合戦で、くまさんチームで出たいよね、な~んてよく話してましたっけ。
いつまでたってもねぇ、あんたは四つのまんまなんよ。と笑いながらいう姉に
もう中学生なんじゃけぇ~と言い返す私。
そうよね、そろそろ八つに昇格かな、なんて・・・・・
私が中学三年生のとき、おねえちゃんの結婚が決まって
結婚式では私、最後に大泣きして、もう寂しくて寂しくて、
お義兄さんが、ごめんね、ごめんねって謝りつづけて・・・・・
翌朝、泣きすぎてなんだか悪かったなぁと、面と向かっては謝りにくくて、お姉ちゃんをよろしくともいえなくて
手紙を書いて、学校に行く前にホテルのフロントに言付けたんです。
その日から10年。今度は私が新婚旅行から帰ってくると、姓が変わって初めての手紙が届いていました。
おねえちゃんから
あのときの手紙のお返しよ、と。
とっくにおねえちゃんの歳も越してしまった私ですが、そろそろ八つから昇格しているかしら。
いくつぐらいに見てくれているの?
ね、おね~ぇちゃん!!

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