中国

リフィンの商品は現在すべて国内生産。

我社の従業員が、毎日心をこめて丹念に縫い上げております。
国内とは別に、中国にも縫製工場があります。
昨年新しく建て直し、日本では考えられないほどの敷地に立派な工場が建っております。
中国のことは中国にしかわからないということで、全信頼を寄せて中国の工場長に工場内のことはすべて任せて、もう10年が過ぎます。
8年前、その工場長の娘さんが日本に勉強をしにやってきました。
ほとんど日本語を話せなかった彼女は、私たちと同じマンションのワンルームで暮らしながら専門学校へ通い、大学に進学し、そこで結婚相手とめぐり合い、中国へと帰りました。
初めの頃は学校が終わったらプリントを持ってうちによって復習したり、休みのたびに一緒に出かけたり、食事をしたり、手振り身振りで会話をしていました。
中国に帰るころには日本語は十分話せるようになり、工場長と社長との話し合いの通訳に随分活躍してくれました。
その彼女が、今子どもをご主人の実家に預けて、工場のあとを引き継げるよう勉強をしているそうです。
ご主人の実家というのがなんと台湾。
ですから、いつでもは簡単には会えないのです。
工場長の奥さん、つまり彼女の母親が入院されているという事情もあるようですが、子どもを他国に手放して、というのはとても驚きで、ショックでもありました。
いろんな葛藤や苦しみと戦った結果、そういう手段を選んだのだとは思いますが、
2歳の子どもの顔を思い浮かべると・・・・・
この決断が正しいとも間違っているとも、私たちが決めることは出来ません。
でもこれから先ずっと後になった時に、やはりあの時決断してよかった、と彼女もそして子どもも納得できるかどうかは、これから皆がどう努力するかで違ってくるでしょう。
私たちが出来得ることは何なのか。
彼女とその家族だけの問題ではありません。
私たちは彼女のその決断を無駄にしないためにも、もっと頑張らなくては、もっと必死にならなくては!
今夜彼女に手紙を書きます。

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