果たせなかった舞台
「昨年演奏するはずだった生徒が、今年裏方としてこのステージを支えてくれているということを、どうぞお知りおきください。」
そう、去年は3月から突然にいろんなことが中止になりましたよね。
毎年、前年の卒業生が定期演奏会の裏方をするのが恒例なのですが、昨年の3年生は最後の晴れ舞台でスポットライトを浴びることなく卒業し、
その子たちが今年のステージを支えてくれている定期演奏会に、娘が行ってきて、教頭先生の挨拶でそう言われてたんよ!と。
娘が在学中の後輩たちはもう誰もいなくなりましたが、会場で懐かしい色々な顔に会えて、自分も立ったあの舞台あの演奏を聴けて
無理をしてでも行っておいてよかった~~~!!と興奮気味に帰ってきました。
後輩たちも教員になる子が何人もいたそうで、またどこかで一緒になるかもね、なんて話したそうですし、後輩たちも知っている人がいる、ということで
安心というか、喜んでくれたようです。部活の仲間ってホントいいですよね。
私は高校時代をあまり部活を中心に過ごしていなかったので、同級生のOB会があるだの、部活の2こ上の先輩が、なんていう話を羨ましく感じていましたし
子どもたちも、上二人はどっぷり6年間を部活に捧げていましたから、その仲間との繋がりの広さや深さは、かけがえのない財産だなぁ、とホント思います。
どんなに時間が経過しても、〇〇学校の△△部であったことを胸を張って語れるのは、その時そこでどんな立場や状況でもあっても確かに輝いていたからで
舞台や試合のその一瞬のことだけではなく、毎日毎日の積み重ねを共にした仲間がいたからなんでしょうね。
なので、今回裏方で支えていた卒業生たちも、きっと悔しさも羨ましさもあったとは思いますけど、果たせなかった舞台を
苦楽を共にした仲間と一緒に、今回の演奏会を誰よりも誇らしく舞台袖から見守っていたんでしょうね。
あぁもうそんなことを考えただけで、おばちゃん涙腺弱くてもう泣きそうです。
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