色合わせ

生地を染めると、色確認の生地が届きます。

過去の色とブレが無いかどうか、双方で確認了解を経て、最終工程に進んで納品となります。

メチャ高い色を計測する道具もあるんですけどね、結局は人の目が感じるところが一番正しいというか、着地点として相応しいというか、落ち着くところになります。

ユニフォームは長く着るものですから、隣同士並んだ時、色違うじゃん!!は問題ですし、上下セットで着て下さる場合も多いので

上下で違うじゃん!!も不細工なことです。が、日本の技術において、赤が青になることはなく、黄色がオレンジになることも、まずありません。

黄色がちょっとオレンジ寄りになる、とか、青は青でも赤味寄りの青になる、とかそういうちょっとした『差』が大なり小なり出てくるのです。

でも、そのちょっとした『差』も許すまじと、染工場も頑張るし、生地メーカーも細かく言うし、チェックする側も厳しい目で見る、というのがこの業界の常識なんですけど

その努力は必要だけれども、サステナビリティ なしには成り立たなくなるであろうこれからに、説明の義務さえ果たせれば、同じ色でなくてはいけない!に固執するっていうか、

何度も何度も頑張って調整する時間と、労力と、経費は、無駄、といってしまうと大変語弊があるかもしれないけれど、どうなんだ??と。

「少し黄味寄りになっているようなので、再調整可能でしょうか」とメールを打ちつつ、このくらいは、いいんじゃないか、と『もったいない』ような気がする今日この頃。

経年劣化は大なり小なりあって、着る環境や洗濯状況によって、いずれ差も出てくることだし、実際に着る方はどこまで気にしておられる??

仕事着ですから、動くんです。一日中着てじっと立ってて、だれかが、「色、違いますね」って耳打ちしていく、みたいなことある!?

先日マタニティの撮影をさせていただいた時も、今のマタニティ制服に実は不満はあっても、「会社が買って用意して下さるものなので、それだけでも有り難いです!」って。

彼女らが、色の微妙な違いで怒るとは考えられません。

でも、「なにか」があった時が怖くて、どのメーカーも色合わせに頑張っちゃう。う~~ん、もう岐路に来ているような気がするんだけどなぁ・・・・というぼやき、でした。


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