手が判る
お洋服を作るために、生地が必ず必要ですが、表に見える生地だけではなく裏地と呼ばれるお洋服の裏側にも薄い生地がありますよね。
更に実は見えない生地の裏に、芯というものが貼ってあるのです。シルエットを出すためや、歪みを防ぐためだったり、ハリやコシを持たせるためなど、
目には見えないけれど実はとてもとても大事な役目を持っているのが芯地なのです。
シャツの襟や、ジャケットの襟部分、カフス部分やパンツのウエストとか、同じ生地でもしっかりとした部分ありますよね、そういう所に必ず貼ってあるのです。
で、使っていた芯地が廃番になったということで、別のものに変わりました。でも品番が変わっただけで、今までと同じ糸を使い織り方も同じで移行品だから、これで問題ないはずです、ということでしたが
「絶対違う!!何かが違う!!」と縫製の現場。
調べてもらうと、確かに加工段階が以前のものと一つだけ違っていたらしい。
手は判るんですねぇ。
違う、って工場から連絡があって生地メーカーに問い合わせて 、生地メーカーさんは、変えてません、って大抵言われるんですけど^^;毎日縫っている手には、判るんです。
何かが違う、って判るみたいなんです。手はすごいんです。本当に!!
いろんなことがオートメーション化できても、どうやっても人の手が必要な縫製。この春、夏は大変お届までお待たせしておりますが、新人さん含め7名増員しております。
日々その手に蓄積されていく感覚と技術で、秋頃には工場の方も落ち着いてくるはずです。新人さん達が育てば来年はもう鬼に金棒♪状態になることでしょう。
そして秋には新しいカタログもお届けです^^
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