吹き抜けた風
先週末は大好きな新幹線で大阪入りして、その後京都へ。
諸々の打ち合わせや、新しい出会いや、そしてメインのモデルオーディションも無事終わり、昨日夕方に最終決定をしてバタバタっとスケジュールも確定してきたところです。
さて、その合間に、実は仁和寺に行ってまいりました。
バスに揺られること約小一時間。
一昨年、旦那さんが一人でいった時、「涙が出た」 なんて帰ってきて言うものですから、「何がそんなに???」
仁和寺といえば私の中では吉田兼好の「仁和寺にある法師・・・・・ 先達はあらまほしき事なり。」という出だしと、最期のあらまほしきが、あらま、で区切って読めばかわいいなぁ、なんてどうでもいいような思い出?みたいなことしかなかったのですが
行って、見て、自分でもびっくりしました。
それはそれは見事な庭園があるのですが、履物を脱いで建物に入って、庭の見える廊下に足を踏み入れた瞬間に、風がふっと吹きぬけて行ったのです。
目に涙がじわっと浮かんでくるのです。
そこに、誰かが居るのだと、はっきりと感じました。
この風は迷いに迷っていたとある時期に、高野山へ行った時にも感じた風です。山門に立った瞬間に吹き抜けた風と同じ。
あの時は誰かが居るという感覚はなかったのですが、どちらも真言宗総本山。「同行二人」お大師様があなたは一人ではないのだよ、と教えてくださったのでしょうか。
一番奥にある、お大師様がお祀りしてあるところに、お札もおさめて色々なご報告もしてまいりました。
なんでも見える可になって、情報は開示され、科学でいろんなことが解明されて、順位が付けられて、なんでも溢れているこの時代
目には見えないこと。数字では計れないこと。手で触れることが出来ないこと。誰にもわかってもらえなくても、自分には解る、そんな感覚をもっともっと大事に大事にしていいのではないのでしょうか・・・・・と、お香の香りに包まれて、心静かな時間を過ごさせてもらってきました。
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