幻のフォークダンス

高3長女のラスト運動会。

最後なので、気合も十分段取りも十分整えて勇んで出かけましたが、あろうことかクラブ対抗リレーが終わるころ、ポツポツと・・・・そしてあっという間にザーザー降りに!!!

遠くにはうっすらと青空も見えて、雷も鳴っていないし一時的なもだろうと思っていたものの、どう判断されるのかしらと思っていると

「種目に変更はあるかと思いますが、雨が上がり次第続けます。」という放送に一斉に拍手が湧きあがり、あとは待つだけ・・・・と思ったら

案外なかなか止まなくて、運動場はドロドロ。テントの屋根は水が溜まり放題、落ち放題。そして

「せっかく待っていただいておりますが、足場が悪くケガなどしてはいけませんので、中止とします。」

確かに足場は悪い。こんな中で騎馬戦したら、泥んこ祭状態でそりゃ大変!!クラス対抗リレーも一番の見せ場だけど、これもまた力入るだけに危険!!

でもね、でも、フォークダンスはいいんじゃない?できるでしょ、しましょうよ、せっかくだもの最後だもの。見たいのよ、私たち!!!

と子どもたちではなく親の方があっちでもこっちでも言ってたんですけど、中止は中止。

フォークダンスって、ヨーロッパとか外国から入ってきた民族舞踊ですけど、密着しすぎないさりげない接触といい、一人でずっとではなく順番に少しずつ、といいなんか奥ゆかしくて日本人にぴったり、じゃありません?

毎年3年生がそれはそれは本当に楽しそうにピョンピョン跳ねる勢いで入場してきて、いい顔で踊るんです。

この運動会が最後の学校行事で、この日を境にもう受験一色へと染まっていくことを十分に知りすぎている彼らが

閉会式前、最後の種目でこのフォークダンスを満喫する姿は、それはそれは可愛らしくて愛おしくてちょっと自分自身の淡い思い出もオーバーラップしたりなんかして、とてもとても幸せな時間でもあるんです。

あんなにさっきまで快晴だったのに・・・・・子どもはもちろん親たちもその場をなかなか立ち去りがたく、中止放送後5分もしたら射してきた眩しい太陽の光が恨めしい恨めしい。

やりたい、やりたい、だけじゃだめよ、例えば休憩時間を5分ずつ削って昼休憩を15分削って作った30分をフォークダンスに充てさせてくださいとか、説得力ある計画書を示して説得するの!

な~んて、アドバイスをブーブー言ってくる仲良しの子どもたちに言ってみたりしましたが、どうなるのでしょうね。

先生たちにはまた来年があるけれど、この子たちにはもう「来年」は無いことを、先生ちょっと思い出してやってくださらないかしら・・・・・








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