道徳

小学校の時、道徳の先生、という人がいらっしゃいました。

私の記憶の中では、一年生か二年生のその時だけ、そういう
『道徳の先生』という肩書きの先生がおられたんです。
本沖先生というお名前と、はきはきしたお声と茶色い上着と、頂いた年賀状のきれいな字が今でも忘れられません。
話がとっても面白くて、残念ながら内容までは覚えていないんですけど、道徳の時間が大好きでした。
どちらが正しいとか、間違っている、とか言うのではなく
自分だったらどうだろう、その反対の立場だったらどうだろう、なぜそう言ってしまったんだろう、そうしてしまったんだろう、
他のやり方はなかったのか、自分に出来ることはなんだろう、
たてまえの部分、裏の醜い部分、理想論、とはいってもさ、という弱い自分
そんなことに、しっかりじっくり向き合えるのは、やっぱり心の柔らかな10代。
今日の中学校参観日は全クラス道徳。
生徒達の言葉を引き出して、繋いで、かといって固定するのではなく、波紋だけワンワン・・・・・と拡げるような・・・・
とっても難しいと思います。
だからこそ、本沖先生のような道徳専門の先生が、もっともっとたくさん各学校におられたらなぁ、と、また先生のこと思い出しました。

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