虫の知らせ

さぁ、今日から9月長月の始まりです!

いつもの吉備津神社の月次祭に向かう車の中で、「そういえば、〇〇さん、どうしておられるかねぇ~」、と名前を出したイツメンさん。

大正生まれの、もと宮司のその方は、数年前まで毎月一日にお目にかかっていて、式の前後にはよくお話しを聞かせてくださいましてね、なかでもびっくりしたのは

平成天皇が、退位されることがはっきりした頃だったか、「天皇陛下がお生まれになった時に、この辺りも提灯行列をして、私もねぇ、並んで歩いたんでさぁ~!」

っていうやいなや、その時の歌も歌って下さって、なんというか、記憶力は勿論のこと、時代感というか歴史というか、重みというか、そして現在のそのかくしゃくたる姿といい

もう、すごい!!の一言。いろいろな歴史に詳しく、字もお上手でとても素敵な方だったのですが、ここ最近は流石にお参りには来られてなくて

今日ふと思い出したので久しぶりにお名前を出したら、旦那さんも「ほ~よのぉ。聞いてみよう」、と神社に着いて尋ねると

なんと、先週亡くなられたという、哀しいお知らせでした。

月次祭を終えて、今の宮司さんや禰宜さんそしてイツメンさんたちと、しんみりその方の思い出話をしたんですけど

知らない逸話が聞けたり、あの時、って話が出たり、なんか、きっと間違いなくそこにおられるんだろうな~って感じながら、

亡き人をしのぶ時間って、勿論楽しいわけではないんですけど、やっぱりなんかいいなぁ、って。。。。

50日祭が終わったら、またお参りしてあげてください、と言われましたが、お葬式に参列しにくくなっているからこそ、

益々そういう手を合わせる場所、会いに行ける場所があるのは、やっぱり残されたものにとっての心の拠り所になるよな、って。。。。

世界何処にいても、とか風になっていつでも会える、のも、想像はできるのですが

自分の足で自分の時間を使って会いに行くその行為そのものこそが、グリーフにも繋がるんだろうな、って。。。。。

虫の知らせ、だったのか、まだこの世とあの世の狭間におられる時にみんなで思い出話が出来る時間があって、本当によかったな、という今月の月次祭でした。




 


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