23年目の春

姉が亡くなって、23年目の春。

「今日は母さんの誕生日だったけぇ、ちゃんとお花を供えといたよ。」

3月4日夕方、それが最後の会話でした。ちゃんと目を見て頷いてくれたのに、日付変わったまだ暗い早朝に、癌との闘いが終わりました。

生きていたなら今年58歳。次男の大学院の卒業式にもいそいそと出かけたことでしょう。

新天地での暮らしの支度も、せっせとしたことでしょう。

30を過ぎてしまった独身長男の嫁の思案も悶々としているかもしれません^^;

二人を無事社会に送り出して、ようやく夫婦でのんびりと過ごせる時になったのにね。

それぞれの頑張りを、全てご存知なんでしょうけれど、そして全てちゃんと導いてくれていたんでしょうけど

やっぱりこうやって時々思い出しては、胸が締め付けられて目頭が熱くなっちゃいます。

「ここ」、が「とと」、ってしか言えなかった次男坊に、就職祝いのリクエスト聞いておいたからね!「卒業式も、卒業旅行も無くなって、最悪じゃ!」って言ってたわ。

あ、それも勿論ご存知だわね。

おせっかい叔母さん二人で、お祝い何にしようか考えとくよ。お嫁さん探しも気をつけておくからね^^















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