8月6日

今日は8月6日。ヒロシマに原爆が落とされた日。

昨夜、自転車で夜の散歩に出かけました。
子どもたちは、めったに自転車に乗る機会も無いので、好きな道を行っていいよと長男君を先頭に。
「あ、ちょっと待って、Uターン。なんか、オレンジのものがひかっとる。あっち行ってみたい!」
自転車でキコキコ近づいてみると、なんとそれは、ちょうちんの灯り!
護國神社の慰霊碑の前に、ずらりと横十数メートルもの列に何百という提灯が風に揺られていたのです。
境内入り口には更に大きなこちらは丸い提灯が四つ。
み・た・ま・祭
「夜だからわかんなかっただろうけど、ここいつも野球しに来てた広場のところよ。お盆が近いからねぇ。ご先祖様が帰ってくるんよ。
たくさんのたくさんの人が、遠い南の島や寒い北の地で戦争のために亡くなったんよ。
今こうして僕らがここにいるのは、この人たちのおかげなんよ。」
自転車から降りて、手を合わせました。
子どもたちもずいぶん長く手を合わせていました。そうせずにはいられないだけの、不思議で厳粛で優しい空気だったのです。
たくさんの「みたま」がその明かりのもとに集まりつつあったに違いありません。
でも、怖いとかヒヤッとするとかそういうものは一切感じませんでした。そんなことその時思いもしませんでした。
あたたかいオレンジの光の中で、本当にありがとうございます、と自然に言葉が溢れてくる、幻想的なひと時だったのです。
今日、8月6日。
私たちは忘れてはならないのです。
多くの人の犠牲の下に、今があることを。
私たちは誓わなくてはならないのです。
これからの子どもたちを、しっかりと育て、過去をきちんと伝えていくことを。

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