また一人

届かなかった年賀状が、今年は無くてよかった・・・・と思っていたら

今日寒中見舞いが届きました。奥様が亡くなられたことを知らせてくださるハガキでした。

元旦に、私の手元にはその亡くなられた奥様直筆の年賀状が届いていたのです。

あぁ、いつもの美しい文字、いつもの気遣いの言葉。また会いに行かなくちゃ、と思っていた矢先でした。

その方は元旦にたくさんの方に丁寧にメッセージを残されて、元旦に天に召されていかれたのです。

父と母のことをよく知ってくださっていて、ことに母が大好きでたまらない方でした。その方も母のことが大好きで大好きでいてくださって

会えば亡き母のことを沢山語って下さいました。母のことがどうしても話したくてたまらなくなったら、会いに行っていました。

この方の前でなら、わたしは泣いてもいいんだと思える、温かな人であり、大切な場所でした。

いつもの独特の文字とお得意のイラストの深い深い愛情に満ちた、ご主人の寒中見舞いを父と母の写真にお供えしましたが

あ、もうあっちで会っているんだ、と、そう思えばなんだかちょっと嬉しかったりして

不思議な感覚です。先生、母とたくさんお喋りしていますか?

人は、いつか死を迎える。もう何度も何度も経験してきたのに、だから会いたいと思った時に会いに行かなくちゃと何度も思ってきたのに

それでも、やっぱり毎回あの時・・・・という後悔。

後悔のない人生なんて、有り得ないけれど、一つでも後悔より納得が上回るよう、命続く限り前に進むしかありません。


また一人、いなくなっちゃったのではなく、また一人、見守って下さる人が増えたのだと言い聞かせ、恥ずかしくない生き方を、見てもらわなくちゃいけません。


先生、病の辛さから解放され、ゆっくりとお喋りを楽しんでくださいね。












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