伝える

1995年1月17日。時間を追うごとに、冬の空に火の手が上がり、見たことのない情景がテレビに映し出されていくのを、ずっと見守るしかなかったあの日。

今でもはっきりと思い出せます。

でも、ごめんなさい。阪神大震災に関わるニュースや、会話の中で、そうそう、と思い出し、あの時のことが蘇ってきました。

いつの間にか私の中で、どこかで遠いことになりかけていました。

今年は伝えるの『伝』の文字が竹灯篭で作られて火が灯されたそうですね。

風化しかけそうな、曖昧になりそうな記憶。きちんと伝えていかなくてはという、被災者の皆さんの強い想いが、その文字に現れているのだと思います。

震災関連の行事を行う学校・幼稚園は1449校(前年比103校増)で、うち1170校(前年比61校増)が防災教育や避難訓練を実施する。
震災関連の行事を行う学校・幼稚園は1449校(前年比103校増)で、うち1170校(前年比61校増)が防災教育や避難訓練を実施する。
そんな中、震災関連の行事を行う幼稚園や学校は昨年より103校増えていて、防災教育や避難訓練を行っているというニュースは、ちょっと嬉しいですね。

だって、23年ですもの。学生さんはみんな震災後の生まれ。大人がすべき新しい課題がまだまだ出てきます。

今、こうして暖かい部屋にいられること。家族とご飯が食べられること。全てが奇跡みたいなことなのに、どうしてこうも人間はすぐに不平不満が先にたっちゃうんでしょうね。

それぞれの空の下で、それぞれでいいので、手を合わせて、心寄せる瞬間を持ちたい1月17日です。



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