一日一善

「かあさん、ちょっと話しがある。」と真顔の長女。

「今日駐輪場でね・・・・」「え、痴漢とかにあったりしたの!!」と、一瞬慌てましたが、早とちり。

夕方の駅前駐輪場で(といっても本当は停めてはいけないいけないとこね^^;)おじいさんが自転車がないないと、非常に困っていたと。

長女も以前そこのゾーンに停めて、全然違うところに移動させられた経験があったので、一緒に探してあげたらしい。

30分近く探しても見つからないし、おじいさんは自転車がないと家に帰れないと途方にくれているし、という頃にようやく見つかって

おじいさんは、泣き出さんばかりによろこんで、ありがとうありがとう、これ気持ちだから、と千円札を長女に握らせ・・・・

娘は、いいです、いいです、と拒み・・・・・道行く人はチラチラ見ながらクスクス笑ってるし・・・・・
仕方なくそのままもって帰った千円。

一日一善をモットーにしている(そんなこと知らなかったけど^^;)身として、お金をもらったのでは一善にならないから、こまるんだ、と。

なんだか、わが子ながら可愛いというか可笑しいというか、でもその心情もとてもよく解るので

「どこかに募金すればいいよ、コンビニとかにも置いてあるから、明日入れておけばいいんじゃないの」、というアドバイスにも

「いやいや、なんか私がするのは違う気がする、途中おばさんも手伝ってくれたんよ。その人はあったとわかったら、よかったですね~と、そのまま帰ってしまったから何ももらってないのに、私だけもらって、募金したからいい、というわけにはいかない。母さん入れといて!」と。

10代のケガレなき純な想いに、親バカですが、なんだか一人胸キュンキュンしちゃって、ニヤニヤせずにはいられませんでした。

でもね、きっとおじいさん、本当にうれしかったんだと思うんですよ。なにかせずにはいられなかった心情もよくわかるんです。お礼の気持ちを表すのって、本当に難しいものですね。

みんな、人の役にたちたいという想いはあっても、行動にはなかなかうつせない中で、この子やってくれるじゃん!と、親としてとっても嬉しい出来事でした^^






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