梅の咲く頃
梅の花が見ごろを迎えていますね。
お花見と言えば桜、ですし華やかで日本を代表する花ナンバーワン!って感じですけど私は個人的には梅が結構、好きなんです。
なんだか凛とした感じというか、潔さのようなものというか、華美過ぎない感じとか、太くなりすぎない幹と独特の枝とか
なんか、削ぎ落されているというか、渋いな~~味わいあるよな~って思っています。
でも、たった一度だけ父と姉と三人だけで旅行をした思い出のせいもあるかもしれません。
姉が結婚を打ち明けるために(私も父もそうとは知らず)父を呼んで奈良の梅で有名な月ヶ瀬を三人で散策し、奈良ホテルに泊まったんです。
人生で一番美味しい!と思ったワインを飲んだのもこの時だったなぁ。
母が亡くなって1年まだ経たない30年も前の今頃で、梅は枝ぶりを楽しむんだ、みたいなことを教えてもらったような記憶があります。
そして、一番鮮明に覚えているのは、父は自宅へ、私たち姉妹は下宿先へと帰るために近鉄電車に別れて乗る瞬間に、姉が「送ってくる」と飛び乗ったあの瞬間。
携帯電話もないのですから、え??と置いてけぼりの私でしたが^^;私は姉と住んでいた下宿へ先に帰って待っていたら
「話してきた」と姉がホッとした顔で帰ってきたんですよね。そういうことだったのか~え~、父さん可哀そう~って、わ~よく言えたなぁって。
娘から電車の中で結婚を打ち明けられた父の帰り道は、どんな胸中だったのか・・・後から聞くと真っ直ぐには帰れなくて、いつものバーに寄って、お寿司屋さんも寄って
義兄が、お父さんがあれだけ酔って、途中転んで^^;帰ってきたのは初めて見た、と。
この時期になると、何となくあの月ヶ瀬に父娘で散策したあの日が、より鮮明に思い出されるんですよね。
父娘とかね、父息子でね、旅行をするのって、なんかいいな、と思うんですよ。母と子はどうやってもベッタリなので。
我が家の場合は、超似すぎてて超犬猿の仲の父娘ですが、いつか父娘で旅をさせたいな~、と目論んでいる母です。
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