ちっさい人間


随分日が短くなってきましたね。

もうここ何年もずっとずっと、私が夕方に一番に家に帰ることは無くてですね、昨日はたまたま私が一番に帰宅したんです。

そしたら、家が真っ暗で、無意識に、「暗っ!!」って言いながら部屋に入り、さみしっ!!とか思いながら大急ぎで洗濯物を取り込んだんですけど

ふと、そっかそれを兄ちゃん姉ちゃんが中高生になってから、末っ子ちゃんはそんな暗い誰もいない家に一番に帰ってきて

洗濯もの一人で入れてくれていたんだな、と。

1人でソフトの支度して、ソフトの練習に行っていたんだな、と。プールの日にはプールに行っていたんだよな、と。

誰に気兼ねもなく、おやつも食べ放題だし、パラダイスでしょ、って思っていたんです、私。洗濯ものくらいは入れて当然でしょ、と思っていたんです。

だって私も子どもの頃、家に帰っても母は仕事でいなくて、姉たちも学校だったんですもの。

それで特に、どうのこうの思ったことなかったんですもの。洗濯ものくらいは畳んでいたんですもの。

でも、おばあちゃんはいたんです。父も二階の仕事部屋にいたんです。何時だって真っ暗では無かったし、人の気配は常にあったんです。

ただいま、っていえば、お帰り、って言ってくれる人がいたんです。

昨日、人気のない薄暗い部屋に帰った瞬間のあの寂しさを何年かぶりに感じて

なんて私、恵まれていたのだろうかと、今更思い知らされたりなんかして、感謝と共にゴメンね、という思いが溢れてきてしまいました。

何時だって私、子どもたちかだんな様の、お帰り~に迎えられてきたんです。

仕事がんばってきたんだから、みたいに思っていた自分にようやく気が付いて、恥ずかしさ満載です。

なんとまぁちっさい人間だったんです。私。

もう今更、どうしようも出来ないのが事実でもあり、じゃぁどうにか出来たのか?というとやっぱりどうにもできなかったんですけどね^^;

ありがとね、しかありません。感謝。











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