お別れ

終業間際の時間に一本の電話。

とてもとても言いにくそうに、担当の方が実は・・・・と前任の担当者の方が亡くなられたことを伝えてくださいました。

まだまだ現役で、若い方の指導をこれからという方でした。

少し感じるところもありましたので、新しい担当者の方に時折様子をうかがっていたのですが、本当に残念でなりません。

そして、ご家族の意向で家族だけで見送りたいと、もう葬儀を済まされたという報告でもありました。

お伝えしたかったんですけど、ぼくらも、行けなかったんです・・・・・と言葉を詰まらされる様子に

双方の気持ちは痛いほどわかりますから・・・・と言うしかありませんでした。

家族の中では父として、旦那さまとして・・・・・早すぎるお別れだけに家族だけでゆっくり送りたい気持ちもよく判ります。

でも、社会の中では会社人として、真摯に仕事に取り組んで多くの人の大事な仕事のパートナーとして活躍されてきたというもう一つの面から考えると

やはり、お礼を言いたい、お別れを言いたいと思っておられる方も少なくないはずです。

もちろん心の中でお礼は言えます。手を合わせることはできます。

でもやっぱり、旅立たれるその時にちゃんとお礼を言いたかったのが正直なところです。

といいながら、義父の強い意向とはいえ、私たちも家族だけで見送りました。こういう想いをされた方がいらしたのだろうと

その立場になってから、ようやくリアルに理解できます。

受話器を持ったまま、こみ上げてくる涙を止めることができませんでした。

様々なお別れのカタチがあります。

益々多様化しています。

一切悔いの残らないお別れなんて、皆無です。

時間が経つとまた変化もしてきます。

でも、少しでも後悔を減らすことが出来るようにすること。

その為のサポートをしてくれる人も仕組みもあるのです。

人よりもそれらの知識を多少持っていても、やり場のないこの気持ち。どう行動していいのか迷いとためらい。。。。。。

人って、何か気持ちを表したいのだと、改めて感じています。やっぱりそういう場や対象物が必要なのではないのでしょうか。

本当にお世話になりました。心よりご冥福をお祈りいたします。






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