お雛様
前回はいったい何年前だったかも思い出せないくらい久しぶりに、お雛様を飾りました。
忘れもしません、10ヵ月くらいだった長女が初めてお雛様と対面した時の、あの表情、あの仕草。
「大事大事だからね~、見るだけよ~、大事大事よ~」ってお雛様だけを娘の目の前に降ろして、見せてやったのです。
お雛様と向き合ってお座りした娘が、目をまんまるにして、じ~~っとお雛様を見つめながら身を乗り出してギリギリまで顔を近づけて、ニマ~~~っと笑うんです。
そして、手を伸ばしかけては、ぎりぎりで止めて、今度は私の顔をみてニタ~~って笑うんです。
「ちゃんと私、解ってるよ、触らないよ、ほらね。お利口さんでしょ」みたいにメチャ得意げな感じで。笑笑
ホント、可愛かったし、あの頃は半端ない自主性と理解力でなかなかの神童だったわ~ !
先日お雛様が大好きすぎる外国の方を通してのテレビをたまたま見たのですが、へ~~そんなに何度も塗り重ねるんだ、目は、表面を削り取るんだ!
筆や刷毛、小刀や自分で細工した様々な小道具を使って、各パーツの専門の方々の技と集中力はものすごいものでした。
それを見たので、今年は今まで以上にお顔や髪や扇子を持つ手など、一つ一つが感動で、知らないってことは、損しているよなぁ、って思いましたよホントに。
子どもの健やかな成長を願って、代々贈られたひな人形です。
あの時ね、そういえばね、って先代のことを思い出したり、当時のことを振り返ったりして、あぁ今もこうして生きている。また飾れたって、有り難いことだよな、と思える
そういう為の桃の節句や端午の節句があるんだな、とやっと思えるようになりました。
だから、孫が生まれるとやっぱり何かしたくなるんでしょうね。でも若い世代はまだピンとこないし、
いやいや、それより現金か、優しいつもりで老後に取っておけば、ってリアルになっちゃう^^;
でもね、飾る場所ないから、そんな形式ばった物は不要だから、とばっさり切り捨てず、高価でなくても大きくなくても、
一緒に選んだり、選んだものを飾ったり、そういう時間に忘れかけていた色んな記憶が蘇るような気がします。
そして、優しい気持ちになれるような気がします。
今まで飾っていなかった私が偉そうに言うのもなんですが^^;もしよかったら、眠ったままのお雛様、今年は出してみませんか?
コメント
コメントを投稿