サーカス

9年ぶりに福山へやってきた木下大サーカス。

忘れもしません、私が小学四年生のとき、初めてサーカスを見に行く、しかも友達とだけで!というワクワクな日の朝
母方の祖母が入院し、初めて母が泣く姿を見て、かなり動揺した記憶がはっきりと残っています。
すぐにどうこうということはないから、と、サーカスに行っておいでと行かされたものの
ブォンブォンいう当時まだ登場したてのサークルの中でのバイクの曲芸を、ぼ~っと見つめていたような思い出があります。
さて、9年前は長女と長男君を連れて行きました。
まだ4歳と2歳だったでしょうか。
その時、まだ影も形もなかった末っ子ちゃんにも、一度見せてやりましょうと、二人きりで見に行きました。
なんだか、一人っ子みたいだね、なんて言いながらルンルンとしながら行きまして
真っ暗テントの中にて、上を見続ける末っ子ちゃん。
「ねぇ母さん、なんかさぁ、手に汗握るね。」
おぉ~っ!2年生がそんなせりふを言うか!とびっくりしながらも
「そうだね、母さんの手のひらもほら、汗かいてるよ。」
「ボクも、ほら!」
長女を連れて行ったときには、ほら、とかすごいねぇ、とか見て見て、なんて一方的な投げかけだったような気がしますが
ある程度会話が出来る年齢になってから見ている末っ子ちゃんですから
なんだか今回のサーカスは、とっても私は楽しくて
小学四年生のときにも見たあのブォンブォンいうバイクの曲芸も、より鮮明に思い出したりなんかして
月日の流れと、巡っていく命と、変わっているんだけれど変わっていない、なんだか不思議な感覚をかみ締めてました。
二人で過ごす時間がなんだかとっても愛おしくて、ついでに歩いて帰ろっか!と、
てくてく細い路地を探検しながら帰った、日曜日の夕方でした。

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