お父ちゃん
実家の父に会いに行ってきました。
奈良にいる姉も来てて、穏やかに話をしています。
「来た来た、ホラ、こんなものあったってさ。」
見せられたのは、懐かしい手紙の山。
当時二十円で封書が送れたんですね。
当時中学校の副校長だった父が、自分の父親が亡くなり高野山に行ったのは46歳の時。
当時私はまだ3歳。
一番上の姉が書いています。
「お父ちゃん、わたしはなるべくわがままをいいません。お父ちゃんが帰ってくるまでべんきょうもお手伝いもがんばります。
お父ちゃんもがんばってね。」
母が私のことを書いています。
「おとうちゃんは、ぽっぽ~にのって、お山へ行ったって、会う人会う人に言ってますよ。」
真ん中の姉も書いています。
「おとうちゃん、わたしわべんきょうおがんばってます。さんすうがすきです。こくごもすきです。」
何通ものそんなやり取りを笑いながら読んでは、そんなこともあったのぉ、けっこう書いとったんじゃのぉ。
お父ちゃん、から父さんって呼ぶようになったのはいつ頃だっけ?と話しながら
あんなこと、こんなことがたくさんよみがえってきました。
お父ちゃんはずいぶん歳を取りました。そういうわたしだってもちろん歳を取りました。
誰もが同じ速さで歳を取って行くんですけどね、我が親が歳を取るのはこんなに切ないのでしょうか。苦しいのでしょうか。認めたくないのでしょうか。。。。
「まずは、あちらのお父さんをお前達は大事にしなさいよ。」
そういって父はわたし達を見送ってくれました。
やっぱりお父ちゃんは、えらいです。
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