週末に

週末に、リフィンの立ち上げの際お世話になった商社のパターンナーさんのお母様が亡くなられました。

たまたま、10日ほど前久しぶりに打ち合わせで来社され開口一番
「いやー、先週はバタバタしてて、舞い上がっていたけど、ようやく落ち着いたところなんですよ。」
と、しばらく世間話。
「母親がね、腰が痛い痛いってずっと言ってて・・・だから形成外科に行ってたんですけど、違ったんですよ。」
というところで、ん?
「もしかして・・・」
偶然にも義母と同じ病気を抱えていらしたのでした。
「実は義母も同じだったんです。うちも、最初は腰が痛い、腰が痛いって。」
ということで、色々とお互いうんうん、判る判る、という話をしたのです。
でもようやく病院が決まって輸血をしたら落ち着きました、とうれしそうにしていらっしゃったのに・・・
週末に危篤の連絡が入り、どこか葬儀社を紹介して欲しいと切羽詰った様子で電話をされてきました。
西宮の方でしたので関西のことならやはりまずはあのお方に・・・
と相談させていただいたら、すぐにチーフパーサーを派遣してくださったのです。
素早い対応に、私たちはもちろんのこと、パターンナーさんも本当に力づけられ安心されたと聞きました。
お葬式には社長自らが司会を担当してくださって、本当に厳粛でそれでいて、亡くなられた人となりがよくわかって、優しい気持ちになれるよい式だったと聞きました。
あいにく私は参列することが出来ず、その空気を体感することが出来ませんでしたが、参列した室長は、型どおりのものではなくて、今まで参列してきたものとぜんぜん違う!
と大感激。「講演をお願いしてきちゃいました」と興奮気味。
リフィンの最初のジャケットを作るとき、本当に苦労をしたんです。ああでもない、こうでもないの繰り返し。
生地を作る方はこう言い、縫うほうはああ言い、企画の方はそれでも、と言い・・・
そんな中、嫌な顔ひとつせず、「いいものを作るためですから」
と何度も何度も手直しを重ねてくださったパターンナーさん。
「娘さんの作った服を着た方に最後を見送っていただくなんて、最高じゃないですか」とデザイナーさんがポツリ。
全て不思議な巡り合わせ。
お母様のご冥福を心よりお祈りしております。

コメント

  1. 当日頂いた会葬お礼の文章が またとても素敵なものでした。
    都会では もしかして当たり前の文面だったかも分からないのですが、田舎育ちの私には始めて見る 形式にとらわれない優しい文章でした。
    ご紹介させていただきます。
        世の中の情景が
        慌ただしく流れる中
        今日の日は
        時が止まっているような
        思いがいたします。
        今はただ悲しく
        なにひとつ手につかぬ
        日々でございますが
        皆さまよりいただいた
        あたたかいお言葉
        故人と過ごした在りし日の
        思い出を胸に
        これからの人生を
        歩みたいと存じます。
         ・・・・・・・
     最愛の方をなくされた
     喪主様の思いがそこはかとなく
     伝わってまいりました。

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  2. 本当に優しい、やわらかい文章ですね。
    辛いけれど、でもなんとなく未来も見えてくる、そんな気がしました。
    ありきたりの一方通行儀礼的なあいさつ文ではなくて、いただいたほうも、ちゃんと読みますよね。
    これからもっともっと細部にわたっていろんなことが変わってくる、そういう思いが日々強くなるばかりです。

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